モンゴル商工会議所・日本コラム

モンゴル旅行にオススメな服装

モンゴル国全体はほとんど同じ気候区分に属し、亜寒帯もしくはステップ気候です。一年の平均降水量は東京の四分の一以下であり、とても乾燥しています。ただし夏は夕立のような雨が降ることも多く、郊外に出るときは雨具を持ち歩くといいでしょう。また気温差が激しく、夏は40℃近くまで上がり、冬は-30℃近くまで下がります。また1日の中での気温差も激しく、汗ばむ程の暑い昼も夜になると0℃近くまで下がることも珍しくありません。このようにモンゴルは乾燥がとても激しく、また寒暖差の大きい典型的な内陸性気候となっています。また、1日の気温も極端に変わるのでどの季節であっても、暑かったら脱ぐ、寒かったら着るということができるような重ね着が必要となります。

季節ごとの気温とオススメの服装

4つの季節に分けて説明していきたいと思います。

春季 3月~5月

一年の中で最も厳しい季節です。モンゴルの春は、お天気の良い日中でも気温0℃程しか気温が上がりません。日が落ちてからは-10℃以下まで気温が下がることがあります。雪が雨に変わり、凍っていた地面が解けて冬よりも寒く感じることさえあります。ほこり混じりの強い風が続き、砂嵐やつむじ風が多発するので、コンタクトの人は眼鏡を用意していきましょう。服装にはとくに気をつけたい季節でもあります。「一日のうちに四季がある」と言われるほど天気が変わりやすいので、暑さ寒さ対策をとりましょう。基本的に日本の冬の服装となりますが、手袋・マフラーに加え、カイロがあると重宝します。ダウンジャケットや厚手のコートなどの上着や、フリースや厚手のトレーナーなど、十分な防寒対策をご用意ください。

夏季 6月~8月

モンゴルの夏と言えば緑の草原が素敵ですね。夏季は、お天気の良い日中は30〜40℃近くまでなりますが、日が落ちてからはどんどん気温が下がり、朝晩は夏でも10°C位まで下がります。また、内陸性気候のモンゴルでは、日中と朝晩の気温差が激しく、雨が降ったりすると日中でも、急激に気温が下がることがあるので要注意です。基本的に日本の夏と同じ服装で大丈夫ですが、風を通さないジャンパーやウインドブレーカーやフリースなどの厚手のトレーナーをご用意ください。また、モンゴルでは非常に紫外線が強いため日焼け止めクリームや日焼け止め、サングラスも必要となります。

秋季 9月~10月

天候は安定していますが、日が経つごとに寒さが増し、草原も黄金の海へと変化していきます。モンゴルでは「黄金の秋」と呼ばれていて実りの季節を意味しています。草原では間もなくやってくる冬支度が始まり、羊の屠殺なども行われます。9月初旬には初雪が降ることもあります。道路や歩道に降った雪が溶けずに凍ってしまうため、転倒しない様にしてください。朝晩は氷点下まで冷え込むので、日本の真冬の様な防寒対策が必要です。念のためダウンなどの防寒着、セーターやフリース、厚手の靴下、毛糸の帽子や手袋なども用意しましょう。室内であれば都市部のホテルではセントラルヒーティングが入るので、常に室内は暖かく、半袖で過ごせます。

冬季 11月~2月

11月に入ると気温は氷点下に落ち着きます。最も寒さが厳しいのは、12月末〜2月頃。平均気温は—30℃近く、日中でも—20℃前後までしか上がりません。息を吐くと、まつ毛などについた水蒸気がみるみるうちに凍ります。気候は比較的安定し、意外にしのぎやすい環境となります。川や湖が凍るため、スケート場があちこちに造られるほか、犬ゾリやスキーなどウインタースポーツも楽しめます。フード付きの長めのダウンジャケットや厚手の手袋、マフラーに防寒用の帽子、ズボン下、ボア付きで滑りにくい足底のブーツに靴下の重ね履きなどで寒さ対策を万全にしましょう。雪が降っても乾燥したパウダースノーなので、雨具はほぼ必要ありません。注意しなければならないのは、外気温との差です。セントラルヒーティングで室内は暖かく、外気温との差が50℃のこともあります。室内で厚着して汗をかいた後に外に出ると、たちまち冷えてしまいます。脱ぎ着てきるものを準備するといいでしょう。

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